フェアトレードは人助けか。

フェアトレード

今日のテーマはフェアトレード。

さっそくですが、フェアトレードという言葉に耳馴染みはあるでしょうか?
サクッと調べてサクッと説明しますと。

開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。

フェアトレード ジャパン HPより

公平・公正かつ継続的な取引。
詳しくは私もまだまだ勉強中ですが、すごく大事なことだと思います。よね?

とある一般の感覚。

私は普段、主に食品を各家庭に配送するお仕事をしています。
あるときそのお仕事の中で、フェアトレードのバナナをお勧めするキャンペーンがありました。
みんなでフェアトレードを知るいい機会なので、一軒一軒フェアトレードのお話をして回ったんですね。

『生産者の生活が立ち行かない現状』
『彼らと適正な価格で取引をするのがフェアトレードだということ』
『私たちが得た分を還元していく活動です』

中にはそれを聞いて、「そんなことより私に還元してほしいわよ!あはは~!!」なんて笑い飛ばす方もいました。

‼まさかの還元希望( ゚Д゚)

一瞬「そうじゃないじゃん‼」と思いかけたんですが。
「この方も苦労されていたのかもしれないな~。…なんも言えね。」と思ったり。

その一軒前のお宅でのことです。

その方は私の説明を頷きながら真剣に聞いてくださり、こうおっしゃいました。

「貢献できるなら、ぜひ買わせてもらうわ!」

その言葉がもう、100%キラッキラの善意でしかないことははっきりしています。
ただ、限られた時間の中での私の説明は おおよそ『チャリティー』の枠に分類されたように感じました。
チャリティーとは…

収益を社会事業や救済運動に寄付する目的で行う、各種の事業や催し。慈善。

weblio

いわゆる善意、人助けですよね。

フェアトレードは人助けか。

ここで今回のテーマです。
他を選べる中で継続して買い続けるということであれば、それは支援・救済にあたるのかな。とは思いますが。

例えば私たちがおやつに食べるバナナ。
あるいはチョコレート。あるいはコーヒー。あるいは…。
生産者は作っても作っても安くしか売れないから、食事を満足に食べられなかったり子供が学校に行けなかったりその子供が農場に売られていったりします。

バナナはおやつです。バナナはおやつに入りますよ。

それをちゃんとした値段で買うことが『 救済運動 』『寄付』ってなんかおかしくないですか?
彼らが育てたバナナを受け取るんです。
その代金を普通に払うんです。
むしろ今までずいぶん長いこと支払金額が足りてなかったわけで。

これが『搾取』です。
「バナナを一房100円で買うのは搾取です。」
「1枚100円の板チョコ?搾取です。」

なんか…心外だなぁ。

その裏でこういうことが起こっていること、私も最近知ったんです。

コメント

  1. […] 「フェアトレードは人助けか。」 […]

  2. […] 服1着、チョコ1個にどれだけの労力がかかっているか。必ず誰かが原料を作り、誰かがそれを加工してモノが出来上がる。安いのはありがたい。有り難い。有り難いのにまた新しいものを少しでも安く、たくさん欲しい。道理に合わないことを求めた結果、地球の裏側で誰かが泣いているかもしれません。これってフェアトレードの話ですよね。道理がわかると『フェア』ということがわかってきます。 […]

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