猫に助けられた話。

考え方

少し間が空きました。
その間になんだか世の中がひっくり返ったみたい。

といっても「うちはなんも変わんないねぇ。」という人が結構いたりします。
主に畑にいます。笑

それはさておき、前回の更新の後から謎の体の痛みに襲われてブログどころじゃなくなってました。
このことに関してはまた改めて書いてみたいのですが、なにぶん未だ不自由な生活を余儀なくされています。
ちゃんと出口が見つかれば誰かの役に立つと思うのでいずれ書くつもりですが、今回は別のことを書きます。

救世主、猫。

自粛してる場合じゃないはずの私が家で過ごし始めて、数週間が経ったある日。
数日前からギリギリと痛み始めた胃に耐えかねて昼間から布団で横になっていました。
しばらくうずくまっていると、窓の外から猫の鳴き声が。

……近くね?

部屋まで入ってきたんじゃないかと思うぐらい、間近に聞こえたその声。
不思議に思ってカーテンを開けると、一匹のネコさんがこちらを向いて…待っていました。
あまりにも「呼んだよ。」感がすごかったので、「どうしたの?」って聞いてみました。
そしたら、「にゃー。」って言いました。

猫だから。

なんとなく「そっか。」と思って、いろいろ話してみたんですね。

何しに来たの?
にゃー。

遊びに来たの?
にゃー。

そーなんだぁ。
にゃー。

大きくなったねぇ。
にゃー。

そうしているうちに少しずつ胃が楽になってきました。
動物の持つ癒し効果…。かなぁ。

仕上げにかかる救世主、猫。

会話が途切れても、ネコさんはそこを離れません。
じっとこちらを見つめる右の眼。
黄緑がかった真ん中に瞳孔が細く黒い線を描いていました。

その眼に釘付けになって、じーっと見入る。
きれいだ…
そしたら、胃の痛みがスーッと。
完全に消え去りました。
え、なんだこれ。不思議?アンビリバボー?
それを確認するかのようにまた二言三言お話して、去っていく後ろ姿を「ありがとー。」と見送りました。

びっくりしてお友達に報告したら「恩返しじゃない?」って言われました。

恩…

売ってない…

猫に恩は売れない。

そのネコさんは、私が今の家に住み始めてすぐの頃に近所で生まれたらしい子です。
その時から左目が潰れていたので、印象には残っていました。
だけど別に動物好きでも猫派でもないので、撫でたり餌やったりなんてことは特にしていません。
たまーに挨拶ぐらいはしたかもね。
「あー、いるなぁ。」ぐらいの感じ。

そもそも猫って、人が餌やりしなくても勝手に生きてたはずじゃないですか。
人間が人間の環境を整えるためにほかの動物の環境をことわりもなく変えといて。
「たまに餌やったから恩返しに来たっていう発想ができるかね?」って思ったんですよね。

※ひねくれ者の私。
 いつもお付き合いありがとうございます。

それが、この一件で「この子は私のこと認識してたんだ~。」と思ったらなんだか嬉しくなっちゃったりして。
お互いがお互いの世界の片隅にいたんだなぁ。
居るともなしに、無意識に。
たぶん助けたつもりもないネコさんと、勝手に助かって感謝してる私。

無意識の作用。

だから、世の中って give-and-take じゃないよな~。って思いました。
give-and-take って人間だけの通念じゃないかな。例えば。

…いきなりごめんね。

うんこって、giveじゃないじゃないですか。

でも土に還れば植物にとっての栄養になったりする。

おしゃべりしに来た猫のおかげでお腹痛いのが治まった。
「助かった、ありがとう。」でいいじゃん。
きっと私もそうやって、何の気なしに何かを生かしたり癒したりしてるんだろうなって。
思えばいいじゃん?
仕事ができなくたって。
何かに作用してるっていう自負を持っていいし、自信をもっていい。
「無意識に役割を果たしてる。」って思えば、そんなに焦らないし不自由なりに結構元気だったりします。

大きな環の中へ

過去の私は、そういう自然や他者との繋がりを感じていなかったので、潰れかけて薬を飲んで凌いだ時期もありました。
そういう環から離れてるときって、結構不安だったりしんどかったりすると思うんですよね。
私たちはみんな『差し出さないともらえない give-and-take 』じゃなくて『無意識に生かし合う大きな環』の中にいるはずだな~。って思えました。
じゃないと感じたならば、その環のことを思い出したらきっと楽になる。
私はそのことを山の生活をする友人との会話や畑の中で自然に気付かされていたんだと思います。

畑も猫も友達も、ありがとう、ありがとう。

なんだか世の中がひっくり返ったみたい。
だけど、大きな環はずーっと私を乗せて廻ってるんだな~。と、感じることができます。

※猫にはスピリチュアルな力があるという話も、この時からすっかり信じてます(´艸`*)

コメント

  1. […] 一緒に暮らすパートナーの駐車スペースのど真ん中に、猫さんが毎日糞をしていることが発覚しました。近所に餌をやる人がいるというのは知っていましたが、それ自体あまりなんとも思っていませんでした。以前、猫さんには助けてもらったこともあるし。 猫に助けられた話。ちょっと友達みたいな意識もあり。だけど、ついにある日、パートナーの車がそれを踏みつけました。 […]

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