毎度ご無沙汰しております。
実は最近、いろはのこの先の道について考える時間が必要になり、お仕事としての活動をほぼほぼお休みしています。
その間の進捗というか、私の諸々の動きをご報告させていただきます。
発することで見つけたテーマ。
仕事が薄くなりかけた頃、とある勉強会で登壇させていただき『畑と台所がつながると』というテーマでお話しさせていただきました。

この資料を作っているとき、自分の中で発していきたかったことや心惹かれているものが何かということにフォーカスすることになりました。
畑の中の多様性、循環、あらあゆる世界の相似の関係…
自分の中でテーマとしていく題材が見つかった。
このことを伝えていくんだ私は!!
そこから、今あるもので何かを形作ろうと必死でした。
でもなかなか気が乗らない、うまく進まない、そして体調不良ときました(-_-)
自分の心と違う向きに動いてるな。そう思って、一度仕事から離れました。
体主導でそうせざるを得ない状態になったとも言えます。
やっぱり畑だった。
そんな折、おもしろい農家さんの話を聞く機会が立て続けにありました。
それがきっかけで昔会った大好きな遠方の農家さんの動画を繰り返し見たりして、思ったんです。
私は畑で育っている。
前にも書いたことがありますが、私の父は慣行農法で果樹を育てています。
幼い私にとっては父が農業をやっていることが自慢でした。
「みっちゃんちのみかんが美味しいから他のは食べられないよ!」なんてほめられるたびに誇らしかったものです。
毎日父の働く姿を間近で見ることができました。
木に登って手際よく枝を剪定する姿、収穫したみかんがどっさり入ったコンテナを運ぶ姿、丁寧に箱詰めした桃や梨をお客さんの為にしっかり紐で結わいてやる姿。
働いてる父の姿はどれもかっこよかった。
父と私の関係。
だけど、父自身は違うみたいでした。
「農業は『きつい・きたない・かっこわるい』の3Kだから。」
「百姓にはいつでも下りてこれるから、上に行っておけ。」
そういう言葉が私の中に少しずつ少しずつ浸み込んで、いつしか農業はすっかり魅力のない仕事に見えていました。
そうやって仕事をしている父も。
だけど、私はそいういう百姓の家を選んで生まれてきたんですね。
大人になってから縁あって、有機農家さんとのつながりができました。
そこからすっかり畑の魅力に引き込まれ、畑からたくさんのことを学んでいます。
慣行農法の父に申し訳ない気持ちやぶつかることを恐れる気持ちがとても強く、タブー感が強い時期もありました。
ジレンマ。辛かった。
だけど、今ではそういう父の気持ちもわかる気がします。
元々エンジニアだった父が、祖父の他界で受け継いだ仕事。
そのことに関して、一切の愚痴を聞いたことがありません。
だけど、継がせたくはない気持ち。
それに、現に父の育てた果樹を本当に多くの人が求めて買いに来てくれた。
農薬を使っているからといって私が急に悪者扱いするのは勝手すぎる。と。
私が悲しかったのはただ一点、父がその仕事を誇れなかったんじゃないかってこと。
つい最近、父と久しぶりにゆっくり話しました。
その時、急に聞きたくなって投げかけたやりとり。
「今、幸せ?」
「幸せだねぇ。」
その言葉に、心底安心しました。
私も前に進むんだ。
ヒーローをワクワクさせるぞ。
そんなわけで、農家さんは私にとって、生まれたときからずっとヒーローです。
そして、今私の周りにいる農家さんたちはちゃんと自分の仕事に誇りを持っている。
わざわざ言わないし、思ってないかもしれないけど、そうじゃなかったら『会える、話せる朝市』には出てくれないと思う。笑
そのことが私に大きな安心感を与えてくれます。
いつもありがとう。
だから私は、農家さんがもっともっと自分の仕事を誇れる環境を作りたい。
まず私がヒーローの活躍を楽しめます。笑
美味しい野菜や農家さんの仕事っぷりを存分に。
消費者のみんなには、農家さんがヒーローだって気付いてもらえる。
最近、気付いてる人が急増してると思います。
乗り遅れるな~っ\(^o^)/
それから、農家さんの横のつながりを広げるお手伝い。
多様性を認め合う中で生まれるものが必ずあるはず。
一緒にワクワクしたい!
そうやって、畑と畑、畑と台所をつなぐことに、私の心は向かっています。
心に従うことで自然とテーマに到達し、みなさんに共有されていく。
そんな絵を描いています。
あくまでマイペースに、だけど自然に逆らわず。
今後も『畑と台所 つなぐいろは』の屋号を背負ってあちこち飛び回りたいと思います(^^♪
あ、ソーセージも今は続けていきたいと思っています。
ソーセージを通して伝えられることってたくさんあると思うから。
もう少しブラッシュアップする時間をもらったら、再始動します!
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